【マグネシウムサプリ】症状やシーン別で選んでみる

アトピーケアあれこれ
アトピーケアあれこれ

無機物質の総称栄養療法を始める、身体を治す時に一番最初に摂るべきものは油、塩、水、そしてマグネシウムです。

マグネシウムは身体の代謝回路を回すのに最もよく使われるミネラルと言っても過言ではありません。

ビタミンなどの栄養を使うのにも、自律神経をリラックスさせるのも、筋緊張を緩めるのにも必須。

 

今日はマグネシウムサプリと言っても、いろんな種類がありますので、ATOPIXのMgに対する考えをご紹介。

 

Mgは吸収されにくい

ミネラルは、地球内部や海洋、地殻など自然界に存在する無機物質の総称です

ミネラルには金属ミネラル(鉄、銅、鉛など)、非金属ミネラル(石灰石、塩、硫黄など)、そして宝石などの貴重なものが含まれます

基本的に「身体に吸収されにくい」というのが特徴です。イメージしてください。例えば石食べても消化できなそうでしょ。無機物質って溶けないですもんね、基本。

ですので、Mgサプリ(ミネラルサプリ全般ですが)はあの手この手で吸収率を良くするために奮闘してくれています。

 

吸収率を上げるための加工方法

吸収をよくするためにMgサプリメントは基本的に

①キレート化
②イオン化

のどちらかにされています。

①キレート化

  • キレート化は、ミネラルが有機分子に結合している状態です。有機分子はミネラルを包み込んで安定化させます。
  • このプロセスにより、ミネラルが体内でより効率的に吸収される可能性が高まります。なぜなら、キレート化されたミネラルは他の物質と競合せず、消化管を通過しやすくなります。

 

消化管の中では、同時に摂取された複数のミネラルや栄養素が、我先にと吸収されるための椅子を取り合っているのですが(これを競合という)、キレート化されていると消化管内での競合が少なくなりやすく、ミネラルの吸収が促進されやすいよ、ということ。

②イオン化

  • イオン化は、ミネラルが電荷を持つイオンとして存在する状態です。この電荷により、ミネラルは水に溶けやすくなります。
  • イオン化されたミネラルは水溶性が高く、消化管を通過して直接体内に吸収される傾向があります。

 

要するに、水に溶けやすい形にしてくれているので、吸収されやすいよということ。

 

症状や背景で見るMgサプリの選び方

 

低血糖、副腎疲労、アトピー…
栄養療法のベースに
「イオン化Mg」

液体になっている、よく「高濃度液体Mg」なんて言われるサプリメントですね。多くの高濃度液体Mgは、Mg以外の微量ミネラルが入っていることが特徴です。

特にグレートソルト湖由来の高濃度液体Mgは、精神の安定ビタミンB12の吸収に必須リチウムが含まれていることも多い。

 

ので、Mg単体で取るより、微量ミネラルも摂取できて、吸収率も高い、イオン化ミネラルが、栄養療法を始めるベースのMgとして、バランスが良いのでおすすめです。

 

凝りによるアトピー、筋疲労に
「リンゴ酸Mg」

リンゴ酸はピルビン酸に変換されることが考えられ、これはグルコースの生成(糖新生)やアミノ酸の合成に利用されます。リンゴ酸でキレートされているMgなので、筋疲労や筋肉の凝りなどへの影響が出やすいことが考えられます。

 

私や菊池先生は、筋トレの少し前に2粒ほど摂取してからトレーニングに臨むと、筋出力が上がるので気に入っています。筋トレ後にも摂取。

 

疲労回復やとりあえずMgが欲しいなら
「クエン酸Mg」

クエン酸はクエン酸回路(TCA回路というエネルギーATPを作る身体に最も必要な代謝回路)に直接入るため、ATPの生成を促進し、細胞のエネルギー供給を増加させます。

 疲労回復や持久力の向上に寄与するかと。

 

Life Extension, マグネシウム(クエン酸)、100mg、ベジカプセル100粒
 
By Life Extension(ライフエクステンション)
 
価格がとても手に入れやすい。
 
 
 

ここぞという時に
「リポソーマルMg」

 

リポソーマルとは、栄養素や成分を体内で効率的に取り込ませるための技術です。

具体的には、微小な脂質の小さな粒、つまり「リポソーム」を使って栄養素や成分を包み込み、体内での分解を防ぎます。

それにより、普通のサプリメントよりも体内での吸収率がアップし、同じ成分でも少ない量で効果を実感できるのです。

要するに、リポソーマルを使うことで、サプリメントの成分がより効率的に身体に取り込むことができるのです。

 
 
 
 
△画像にリンク付き
 
 
マグリポ吸収率も良いし、甘味に果汁を使っているとことんのこだわり具合も素晴らしい。
 
値段が多少高いので、イオン化ミネラルなどをベースに取りながら、疲れた時、解毒が必要な時、めっちゃ動いた時、外食が続いた時などのポイントで使用するのが個人的にはおすすめ。
 
 
 
 

不眠、興奮がち、デトックス時に
「L-トレオン酸Mg」

 
脳の糖質が入る受容体「GLUT」を使ってくれるので、脳に入りやすいとされるMg。これも画期的サプリです。
 
 
 
思考が多動気味の方が飲んだら、とても落ち着いて集中力が上がったとか、寝にくさが軽減したとか、いろんな感想があります。
 
私は普段はあんまりわからないんだけど、カフェイン飲んで絶賛大興奮!寝られない!みたいな時に2粒〜3粒取ると、めちゃ鎮まるので、大変重宝しています。
 
デトックスの時も脳をMgで満たしてあげるのはとてもおすすめ。
 
 
 
 
 

基本狙いは「ミトコンドリア」

 

この他にもいろんなMgサプリがありまして、どれも別にいいと思うのですが、ATOPIXとしては、ミトコンドリアの状態を改善するのが基本の根本アプローチだと考えますから、ミトコンドリアに最も意味があるMgサプリがいいのではないかと思います。

炎症時も、ストレス時にも、解毒時にも大量に使われるのがMgなので、しっかり補給しましょう。

 

 

 

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