生理前にアトピーが酷くなる人は本当に多い。多すぎる。
かくいう私もそうでした。特に黄体期後期から「今までの努力がこの黄体期後期に全部破壊される」と絶望していたものです。
生理前にアトピーが酷くなるのは、体内のホルモンバランスの変化の影響です。
生理前にアトピーが酷くなる理由
1.低下高血糖になりやすく、低血糖になりやすい
黄体期に増えるプロゲステロンは、インスリン感受性を低下させやすい。
インスリン感受性が低下すると、体の細胞が血糖を効率よく取り込めなくなり、血糖値が上昇しやすくなります。
血糖値の上昇は体内の炎症反応を引き起こします。
炎症が増加するので、アトピー性皮膚炎の症状も悪化に。
さらに、血糖値の変動によるストレスや疲労感もアトピーの悪化や体調不良に拍車をかける要因となります。
そして、インスリン感受性が低下すると、高血糖の後に低血糖に。踏んだり蹴ったりですね。
過剰なインスリン分泌と低血糖
高血糖をどうにかしようと、膵臓は大量のインスリンを分泌。
しかし、インスリン感受性が低下しているため、最初は血糖値が効果的に下がらず、過剰なインスリンが分泌され続けることに。
しばらして、体がインスリンの効果に反応し始めると、その過剰なインスリンの影響で、一気に多くのグルコースが細胞に取り込まれるため、血糖値が急降下し、低血糖状態に陥ることが多いのです。
わかりやすくまとめたツイートがこちら↓
【生理前は低血糖になりやすい】
黄体期
プロゲステロンの量増加
↓
プロゲステロンは
インスリンの感度を低下
↓
(高血糖になりがち)
↓
インスリンを出しすぎる
↓
血糖値急降下
↓
低血糖黄体期、低血糖もそうですが
食べた後高血糖になって
血糖酔のようになる人も
(くらくら、動悸↑など)— 笹森 香納子|教育家【教育×栄養】 (@kanoko_sasamori) July 8, 2021
高血糖は高血糖で炎症を強くしますが、低血糖が体調不良やアトピーを悪化させるのは、もう耳にタコですね。
2.黄体期はカンジダが増殖しやすい
プロゲステロンは、免疫系を調整する作用があります。妊娠中には特に、プロゲステロンが免疫応答を抑制し、胎児を攻撃しないようにする役割を果たします。この免疫系の変化が腸内の免疫反応にも影響を与え、腸内環境に変化をもたらすことがあります。
免疫系のバランスが崩れると、腸内の病原菌やカンジダのような酵母菌の増殖が促進される可能性があるのです。
3.脂溶性ビタミンが足りなくなりがち
黄体期において、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の必要性は増加します。
クライアントさんと自分をみていると、特にビタミンAの不足が顕著です。
ホルモンの生成にとられるので、いつもギリギリで生きていれば、黄体期に足りなくなるのは当然ですね…。
ビタミンAは肌の正常化に必須です。足りないと顕著にカサカサしたり、肌荒れを起こします。
ビタミンAを入れてあげるだけで、PMS、生理前のアトピーの状態がかなり改善される例は多くあります。
対策と予防
生理前にアトピーが悪化するのは、ホルモンバランスの変化によるもの。
インスリン感受性の低下やカンジダの増殖を理解し、生理前のアトピー悪化、体調不良の悪化を最小限に抑えるために、以下をお勧めします。
・低血糖ケアをしっかりする
低血糖になりやすいですから、いつもよりもう少し気をつけて低血糖ケアを行いましょう。
▷🔗【保存版】基本の血糖コントロール方法
・運動をする
運動はインスリン感受性を向上させる効果があります。定期的な運動により、細胞がインスリンに対してより反応しやすくなり、血糖値の管理が改善されます。
特に黄体期におけるインスリン感受性の低下を補うために、運動はとてもおすすめ。
・脂溶性ビタミンをしっかり摂る
ビタミンA、D、Eあたりが特に必要かと思います。もしもサプリで摂取するなら、普通の脂溶性ビタミンサプリなら、食後に。胃腸機能や脂質分解が下手な人は、ミセル化された脂溶性ビタミンを摂取しましょう。
ビタミンD、Eはホルモン生成や免疫にも必須ながら、インスリンの感受性も上げてくれます。
ビタミンEは抗酸化にも必須なので、高血糖になった際に生まれる酸化物質(AGEs)などのダメージの修復に使えます。
・ビタミンC
・カンジダ対策の抗菌ハーブや漢方を使う
カンジダが増えないように、漢方や抗菌ハーブを併用しているのはとても有効です。
ただし、体質によって合う合わないのハーブや漢方がありますので、選定には気をつけて。
以上、黄体期のアトピー悪化、体調不良悪化には理由があります。
元気になれば、PMSも生理痛もなくなります。遺伝ではなく、状態の結果ですから。
しっかりとアプローチしていきましょう^^