夜にアトピーが悪化して眠れない人へ——原因は「夜間低血糖」だった|痒みと睡眠の関係を分子栄養学で解説

アトピーケアあれこれ
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夜になると痒くて眠れない——その本当の理由は「夜間低血糖」かもしれません

夜、痒くて眠れない。そんな経験をされたことはありませんか?

夜9時を過ぎたあたりから「またあの夜が来るのか」と気が重くなる。お風呂に入るころには、すでに眠ることへの不安が押し寄せてくる——。

痒くて眠れない夜は、本当に辛いものです。

今日は、そんな「夜の痒み」についてお話ししていきます。

 

「痒くて眠れない」と「眠れないから痒い」は、まったく違う

多くの方が「アトピーが痒くて眠れない」と感じていますが、実は「眠れていないから痒みが出ている」ということがあるんです。

つまり、原因と結果が逆転しているケースです。

この「眠れないから痒くなる」背景にあるのが、夜間低血糖(やかんていけっとう)です。

 

夜間低血糖とは?

夜間低血糖とは、寝ている間に血糖値(血液中のブドウ糖の値)が自分の標準よりも下がってしまう状態のことです。

血糖値が下がると、体はなんとかエネルギーを確保しようとしてアドレナリンを分泌します。アドレナリンは「戦う・逃げる」神経である交感神経を刺激するホルモン。つまり、体は寝ているのに“戦闘モード”になってしまうのです。

 

夜間低血糖のサイン、こんな症状ありませんか?

 

  • 悪夢をよく見る
  • 就寝後2〜3時間で目が覚める
  • うとうとする直前にハッと目が覚める
  • 寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしている
  • 夜中に2回以上トイレに行く
  • 動悸とともに夜中に目が覚める
  • 朝起きたら肩や首がガチガチにこっている

これらに心当たりがある方は、夜間低血糖を起こしている可能性があります。

 

なぜ夜間低血糖で痒みが強くなるのか

夜間は日中に比べて、コルチゾールというホルモン(抗炎症作用を持つ)の分泌量が1/10程度まで減ります。

 

そのため、体内の炎症を抑える力が弱まり、皮膚の炎症反応が強く出やすくなります。

さらに血糖が下がるとアドレナリンが出て交感神経が優位になり、眠りが浅くなります。

この「炎症が強まる」「交感神経が興奮する」「眠りが浅くなる」というトリプルパンチが、夜の痒みを悪化させる原因なのです。

 

血糖コントロールで変わる「痒みとのつきあい方」

「血糖コントロールをすれば痒みがなくなるのか?」という質問をよくいただきます。

実は、痒みがゼロになるわけではありません。

しかし、「掻いても起きない」ようになります。つまり、痒みがあっても熟睡できるようになるのです。

睡眠の質が上がると、翌日の体力・集中力がまったく違います。さらに睡眠中の血糖値が安定することで、日中の血糖スパイクや機能性低血糖も起きにくくなります。

夜間低血糖対策は、同時に日中の血糖コントロールにもつながっていくのです。

 

夜間低血糖を起こしやすい人の特徴

 

  • 日中の血糖コントロールが乱れている
  • 肝臓が疲れている(炎症・代謝低下)
  • 腸内環境が悪い
  • 成長ホルモンの分泌が少ない
  • 自律神経が常に緊張している(交感神経優位)

特に「日中バリバリ頑張っている人」や「我慢・気合で乗り越えている人」は要注意です。

こうした方々は日中から交感神経が優位になりやすく、アドレナリンが多く分泌されています。そのため、夜にリラックスモードへ切り替えることが難しくなり、結果的に夜間低血糖が起こりやすくなります。

 

夜間低血糖対策の基本

 

夜寝る前に、蜂蜜をひと口摂る少量の果物を食べるといった方法が有効です。

ただし、一番大切なのは日中の血糖コントロールです。

朝食・昼食でしっかりとタンパク質・脂質・ビタミンB群を摂り、血糖の乱高下を防ぐことが、夜間の安定にもつながります。

日中の血糖コントロールについては、別のブログで詳しく解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。

【保存版】基本の血糖コントロール方法

 

まとめ

  • 痒いから眠れないのではなく、眠れていないから痒みを感じやすい
  • その背景には夜間低血糖がある
  • 夜間低血糖を防ぐには、日中の血糖コントロールが鍵
  • 交感神経が緊張している人ほど夜間低血糖を起こしやすい
  • 頑張りすぎている人は、まず「肩の力を抜くこと」から

夜は「体の修復と脳のリセット」の時間です。しっかり眠れていることが、皮膚の回復にとっても、心の回復にとっても欠かせません。

次回は、具体的な夜間低血糖の対策法についてお話ししていきます。

 

 

 

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