アトピー改善とSNS情報の付き合い方:
「これは毒」前提が体を緊張させる理由
アトピー改善を目指して情報収集をしていると、SNSで「これは毒」「これは悪」と断定する投稿に出会うことがあります。最初は役立ちそうでも、読み進めるほど不安が増し、食べられるものが減っていく感覚に陥ることはありませんか。
私自身、かつて「この食品は良い/この加工品はダメ」と二元論で考えすぎて、気づけば「もう食べられるものがないのでは?」と感じるほど追い詰められていた時期がありました。
結果、答えはこれです。

その理由を身体の生理的な論理を背景に見ていきましょう!
「毒だ」と決めつけると起こること:交感神経と免疫の関係
私たちの脳は、物事に「安全/危険」「良い/悪い」というラベルを付け、その評価に応じて体の反応を切り替えます。
たとえば「これは毒だ」と頭で判断すると、体は交感神経が優位(いわゆる「闘争・逃走」モード)になり、アドレナリン/ノルアドレナリンが分泌されます。これらは短期的には防御に役立つ一方、慢性的に続くと免疫バランスを乱すことが知られています。

実際、ストレス負荷後に皮膚へアレルゲンを置くと腫れや赤みが長引いたという報告があり、慢性的なストレスが皮膚アレルギーを悪化させる免疫不全と関連するとの最新知見も示されています。
さらに、神経・内分泌・免疫の相互作用を扱うサイコニューロイミュノロジーの領域では、ストレスが交感神経とHPA軸(視床下部−下垂体−副腎軸)を介して免疫機能を調整し、慢性炎症を招き得ることが整理されています。総説としては Frontiers in Psychiatry(2023)や Psychoneuroimmunologyの概説が分かりやすいでしょう。
ポイントは、急性ストレスでは一時的に免疫が高まる場合もある一方、慢性ストレスは白血球・リンパ球・T/B細胞などの機能低下を通じて免疫を不安定化しやすいことです。 また、HPA軸の過剰活性化に伴うコルチゾール分泌の持続は、免疫調整機能の破綻とも関係します。
緊張して食べると吸収されにくい:消化と心理状態

不安や緊張が高い状態では、消化管の働きは低下します。せっかく体に良い食材を選んでも、交感神経優位が続くと消化吸収率が落ち、栄養をうまく利用できないことがあります。栄養の“質”だけでなく、食べるときの心身の状態も結果に影響します。
食べ物を「敵」にしないための視点

- 食品に絶対的な悪はないと理解する(毒/悪という固定ラベルを外す)。
- 「今は控えるけど、体が整えば食べられる」という時間軸の発想に切り替える。
- 「良い・悪い」ではなく、今の自分に合うかどうかで選ぶ。
この視点は免疫の安定=炎症の鎮静につながり、結果的に皮膚症状の波も穏やかにします。
SNSとの付き合い方:安心感を指標にする
強い言葉や断定的な情報は注目を集めやすい一方で、受け手の心身に緊張を生みがちです。
読んで体がカチッと固まる/不安が増す感覚があるなら、その情報は今の自分には適していないサイン。意識的に距離を置いてOKです。
代わりに、優しい言葉で選択肢を広げてくれる発信者や、安心感をもたらす情報源を選びましょう。安心は自律神経を整え、消化と免疫の働きを助けます。
まとめ
- 「これは毒」と決めつける思考は、交感神経を緊張させ免疫バランスを乱す(実験報告/最新知見)。
- 慢性的ストレスはHPA軸やコルチゾールを介して免疫調節を崩し、炎症を長引かせる(総説、HPA軸の概説)。
- 不安・緊張の中で食べると消化吸収が落ちるため、食材と同じくらい食べ方の安心が大切。
- SNSは安心を指標に情報を選ぶ。体が緊張する情報は距離を置く。
アトピー改善の土台は、体をリラックスさせること。まずは「断定情報から距離を置く」「今の自分に合う選び方をする」――この2つから始めてみてください。
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