首に出るアトピー性皮膚炎の考察

部位別の話
部位別の話

皮膚炎の出ている形と部位に注意して見よう

皮疹は湿疹病変
急性病変:紅斑、湿潤性紅斑、丘疹、漿液性丘疹、鱗屑、 痂皮
慢性病変:浸潤性紅斑、苔癬化病変、痒疹、鱗屑、痂皮 など

皮疹の出ている部位からの考察
顔から首、デコルテまで全体に及ぶ紅斑は主に鬱血(瘀血)が多いです。
首に限局する紅斑は広頚筋や胸鎖乳突筋、斜角筋の緊張が強い傾向にあります。その原因は言いたいことを我慢している「精神的抑圧」からくる「交感神経の過緊張」が多いように思えます。

鎖骨周りに出る紅斑は主に副腎疲労・低血糖発作で悪化することが多いです。
また、左鎖骨上窩はリンパの影響をモロに受ける部位の1つです。

ではもう1度、写真を見てみましょう。

この方の場合は、鎖骨周りに紅班が出ていますね。
また、顔全体や首には広範囲の紅班が出ていませんので、鬱血やリンパ管の問題は薄そうです。一番可能性の高いのは「副腎疲労・低血糖症」でしょう。

病態把握の仕方

首に出るアトピーの原因の多くは、①「鬱血」、②「リンパ管・リンパ球の問題」、③「副腎疲労・低血糖症」です。どれが原因か分からなければ、ひとつひとつ試しに対処してみましょう。

①鬱血
何かしらの理由により血行不良が原因で血液が溜まることで、老廃物や炎症物質が蓄積します。なので、対処方法は血流を変えてみる!揉みほぐしたり、氷で冷やしたり、温めたりしてみましょう。コレで変わるなら「鬱血だったね」ってことです。

②リンパ
リンパの異常が原因なら、大きい傷口や化膿しているところがあったり、頚部リンパや肘周り、鼠蹊部や膝裏のリンパ節も晴れていることが多いですので、触ってコリコリと腫れてないかチェックしてみましょう。

③副腎疲労・低血糖症
副腎疲労=慢性炎症で自分の副腎がコルチゾールを出し尽くしへばった状態だと思ってください。
そして不思議なことに鎖骨下には「兪府」という副腎(腎系)のツボがあります。なぜか分からないのですが、ガッツリ低血糖発作を起こすと写真のような状態になります。何度もなっていたのでほぼ間違いない!と思います。

《まとめ》
・リンパ節が腫れてないかチェックする
・顔や首が凝ってないか揉んでみる
・低血糖症の症状が無いか気にしてみる

※全部併発している人もいるから要注意!!

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