アトピー性皮膚炎が夏に悪化する理由

アトピーケアあれこれ
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アトピー性皮膚炎が夏に悪化する理由

考えてみると良さそうなことは、「季節・環境の特徴」です。
冬と夏ではどのような違いがあるでしょうか?

最も注目してみると良いのは、「暑さ」ですよね?
では、「暑い」とからだはどう反応するのでしょうか??

  

 

からだに起きる現象を細分化して考えてみましょう!

 

からだが「暑さ」に受ける影響

あまり難しく考えずに気楽に考えてみましょう!
暑いとからだは・・・

 

  1. 血流が上がる。
  2. 汗をかきやすい。汗についてはこちら
  3. 脂肪が燃焼しやすい。

 

などがあります。
では、それぞれ1つ1つ細かく考えていきましょう。

 

血流が上がるとどうなるの?

熱を発散させるために血液の血流量が増すということは、「心臓」「腎臓」「自律神経系」に負担が掛かるということです。

また、血管壁は拡張するので、血管の周りの神経が刺激される可能性が高くなります。これにより「ピリピリ、チリチリ」といった感覚が生まれるかもしれません。

その他にも、「エアコンで冷える→外に出て暑くなる」や、「低血糖発作によるアドレナリンの放出」など、急速な血管拡張によって血管内皮細胞からヒスタミン(炎症物質)が放出されることで蕁麻疹のような痒みを引き起こす可能性があります。

チェックのポイントは、血圧や血流が〝変化〟した時に症状が出やすいです。

 

汗をかくとどうなるの?

汗をかくと皮膚がふやける(湿る)ことにより、皮膚の知覚神経が刺激され痒みを引き起こします。また、汗と一緒にナトリウムやヒ素などのミネラルやその他老廃物が染み出してきます。

 

チェックのポイントは、常温の真水でも塗らせば痒くなるのか?塩分などで痒くなるのか?「水分」と「ミネラルその他」、どちらに反応しているのかを確認してみましょう。

 

脂肪が燃焼する(痩せる)とどうなるの?

脂肪には脂溶性毒素が溶け込みます。脂溶性毒素の代表格は石油由来の医薬品、水銀(重金属)やダイオキシンなどがあります。特に日本のダイオキシン摂取量は世界一です。

【ダイオキシン汚染状況に関する海外と国内の比較】 

 

 

脂肪が燃焼すると、これらの脂溶性毒素が漏れ出してきますそして、これらは血液に乗って肝臓に運ばれるでしょう。

肝臓で無事に処理され胆汁と共に便で排泄されれば良いのですが、処理しきれない分はそのまま心臓へ運ばれ、全身に散らばります。これを「毒素の再分布」と言います。

チェックポイントは、脂溶性毒素によるものは「ニキビ」のようなプチッとした隆起した湿疹が出ると思います。

 

痒みや湿疹の種類から状態を予測しましょう

痒みの質はどうですか?

  1. ヒリヒリしている
  2. ピリピリ/チリチリする
  3. ムズムズする

 

皮膚の状態はどうなっていますか?

  1. 乾燥している
  2. ジュクジュクしている
  3. 蕁麻疹のように膨れている
  4. ニキビみたいにプチッと隆起している

 

どんな時に悪化しますか?

  1. 濡れた時
  2. 乾燥した時
  3. 運動した時
  4. 帰宅した時
  5. リラックスした時
  6. 就寝時
  7. その他

 

痒みが出るには「出る理由」が必ずあります。

そんなに難しく考えずに、
「いつ?」
「どんな時に?」
「何をすると?」
「どの部位が?」
「どうなる?」
を細かく記録してみてください。

 

今すぐ原因が分からなくても、記録をつけていると
後からその「記録の中」に答えがきっと見つかります!

 

菊池 則公

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