ステロイドが効く人と効かない人の決定的な違い——治らない本当の理由
こんにちは、笹森香納子です。
今日は、多くのアトピーの方が一度は悩んだことがある「ステロイド」についてお話しします。
こんな経験はありませんか?
- 塗ると治るけど、すぐ戻る
- だんだんと効かなくなってきた
- ステロイドが怖くて、使うのをためらってしまう
私自身もステロイドを「悪物」のように捉えていた時期がありました。でも今になって分かるのは、ステロイドは悪物ではないということです。
本当に問題なのはステロイドではなく、体の土台がボロボロで炎症を抑えられない状態にあること。はっきり言います。治らない理由は、ステロイドではありません。
そもそも、ステロイドとは何か

ステロイドとは、私たちの体が副腎から分泌するホルモン「コルチゾール」を化学的に生成したものです。
ステロイドは抗炎症作用と免疫抑制作用という2つの強力な働きを持っています。この2つを同時に持つ薬はステロイドだけとも言われており、発見された当時は「20世紀最大の発明」と呼ばれたほどです。
つまりステロイドは、体内で本来コルチゾールが担っている役割を薬として補うものです。問題はステロイド自体にあるのではなく、なぜコルチゾールが自分で出せない状態になっているのか——そこに目を向けることが大切なのです。
ステロイドが効く人と効かない人の決定的な違い4つ
① 自律神経の緊張が取れていない
長期のアトピーの方には、交感神経系の緊張がとても強い方が多いです。交感神経が緊張していると、こんなことが起きます。
- 皮膚のバリア機能が低下する
- 傷の治りが遅くなる
- 痒みの神経が過敏になる
- ヒスタミンが放出されやすくなる
- コルチゾールの分泌が続いて副腎疲労になりやすくなる
つまり、自律神経が緊張したまま——炎症しやすい状態のまま——ステロイドを使っても、根本の火種は消えていません。ステロイドで副交感神経に切り替えることはできないのです。人間関係・環境・寒さなど、自律神経に影響する要因そのものに向き合う必要があります。
② 血糖コントロールが乱れている

アトピーと血糖値は強く連動しています。機能性低血糖症の状態になると、血糖値を上げようとしてアドレナリンが放出され、痒みが悪化します。逆に血糖スパイク(血糖値の急上昇)が起きると、炎症性の物質が放出されて皮膚の修復が遅れます。
血糖値が不安定な状態では、どんな薬も栄養療法も、その効果が大きく落ちてしまいます。血糖コントロールは、体を良くするためのすべての土台になるのです。
③ 必要な栄養素が不足している

体を直す・細胞を立て直すには、材料となる栄養素が必要です。材料がなければ、体はどれだけ頑張っても修復できません。
- タンパク質が足りなければ、細胞や皮膚の形成ができない
- 亜鉛が足りなければ、皮膚の再生や免疫細胞の強化ができない
- ビタミンAが少なければ、目・喉・鼻などの粘膜を保てない
- ビタミンCが足りなければ、コラーゲン形成・抗炎症・ヒスタミン分解ができない
- マグネシウムが足りなければ、ストレス耐性が落ちて交感神経の緊張が強くなる
ステロイドで炎症を一時的に抑えても、体を直すための材料が足りなければ根本的には改善しません。
④ 肝臓が疲弊している

肝臓は体内の解毒を担う臓器です。炎症が強いほど肝臓はフル稼働し、処理が追いつかなくなると体全体の機能が低下していきます。肝臓の機能が落ちると解毒力も落ち、炎症を抑える力もさらに弱くなってしまいます。
私自身の経験——ステロイドで感じたこと
私もアトピーがひどかった頃、「薬に頼りたくない、でも痒みが辛い」という狭間で何年も揺れ動いていました。
最初はステロイドを使わずに食事療法などを試し続けましたが、途中でステロイドに手を出しました。塗っている間は確かに綺麗になる。でも塗り続けていても段々と効かなくなってきて——ステロイドは炎症を表面で抑えているだけで、根本的な原因は自分ではまだ直せていないんだということをひしひし感じていました。
それはそうです。当時の私は栄養素が足りず、交感神経は緊張したまま、肝臓の状態も悪く、血糖値は乱れに乱れていました。火事の火元を消していないのに、表面だけ消火しても、また燃え上がるのは当然だったんです。
「ステロイド論争」の本質

ステロイドは「いいか悪いか」の論争になりやすいテーマです。かつてメディアがステロイドを「悪」として大々的に取り上げ、自然療法・民間療法が爆発的に広まったという背景もあります。
でも私の考えはこうです。どちらのいいところも使っていくことが大切だということ。
炎症を抑える体の力がないまま急にステロイドをやめると炎症がひどくなります。一方で、体の根本を整えないままステロイドだけを使い続けても根本的な解決にはなりません。
ステロイド論争の本質は、薬の問題ではない。自律神経・血糖コントロール・栄養素・肝臓、この4つを整えることが根本的な改善につながるのです。
まとめ
- 治らない理由はステロイドではなく、体の土台が整っていないことにある
- ステロイドはコルチゾールを化学的に生成したもの。問題はなぜ自分でコルチゾールが出せないかにある
- ステロイドが効かない4つの原因:自律神経の緊張・血糖の乱れ・栄養不足・肝臓の疲弊
- 血糖コントロールはすべての治療・栄養療法の土台になる
- 自然療法とステロイド、どちらかを選ぶのではなく、いいところを組み合わせて使う
私たちの体には、体を直そうとする力が強く備わっています。皮膚に出ている炎症も、体が体を直そうとしているサインです。その働きをしっかり支えていく土台を整えること——それがアトピー改善の最も重要なことだと、私は信じています。
ぜひ今日から、4つの土台を意識してみてください。
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