アトピーの人がプロテインを最初に飲んではいけない理由

アトピーケアあれこれ
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アトピーの人がプロテインを最初に飲んではいけない理由

こんにちは、笹森香納子です。

栄養療法に取り組むアトピーの方が、真っ先に手を伸ばしがちなのがプロテインです。「タンパク質が足りないなら補えばいい」——その考え方、実は順番が逆かもしれません。

私自身、アトピーの本や皮膚科でも勧められてプロテインを試したことがあります。1日最大60gほど飲んでいた時期もありました。でもその頃、アレルギー反応が急に増えてきて、ついにはアナフィラキシーを起こしてしまったのです。

後から振り返ると、プロテインによって腸がボロボロになっていたんだと分かります。今の私は、プロテインをほぼ使わずにアトピーを改善してきました。

今日は、その理由を詳しくお話しします!

 

プロテインをやめた方がいい人の特徴

以下に当てはまる方は、プロテインを最初の選択肢から外すことをおすすめします。

  • 低タンパクの状態にある(だからこそプロテインを取ろうとしている)
  • ガスがよく出る、食後にお腹がぽっこりしやすい
  • アレルギーが強い、遅延型アレルギーを持っている
  • 下痢が多い、便秘がちである、口内炎がよく出る、舌の裏が白くなりやすい
  • 低血糖をよく起こしている
  • 日常的に自律神経の緊張が強い
  • トラウマやPTSDを抱えている

これらすべてに共通しているのは、胃腸の状態が良くないということです。

 

なぜ胃腸が弱い状態でプロテインを飲んではいけないのか

プロテインはタンパク質の塊です。タンパク質をしっかり消化するためには、十分な胃酸と消化酵素が必要です。

ところが、胃腸の状態が良くない方・交感神経が緊張している方は、そもそも胃酸や消化酵素が出にくい状態にあります。さらに低タンパクの方は、胃酸も消化酵素もタンパク質からできているため、材料不足で十分に作れないという問題もあります。

消化しきれなかったタンパク質は、体にとって最も負担の大きい食材になってしまいます。未消化のタンパク質が腸に残ると、こんなことが起きてきます。

  • 腸内環境が悪化し、悪玉菌が増える
  • 腸の粘膜を傷つけ、リーキーガット(腸漏れ症候群)を引き起こす
  • SIBOになったり、下痢・便秘が慢性化する

体のために飲んだはずのプロテインが、逆に腸内環境を悪化させてしまうのです。

 

腸内環境が悪化すると、連鎖的に体が崩れていく

腸内環境の悪化が起こると、体全体にこんな影響が広がっていきます。

① コルチゾールがさらに消耗される
腸に炎症が起きると、体はコルチゾールを使って炎症を抑えようとします。でもアトピーの方はすでに皮膚の炎症にもコルチゾールを使っているため、両方に対応しようとしてコルチゾールが枯渇し、副腎疲労が加速します。

② 自律神経がさらに乱れる
腸の炎症が続くと自律神経の緊張が強まり、腸の蠕動運動が低下して未消化がさらに増えるという悪循環に入ります。

③ 免疫が乱れ、アレルギーが起きやすくなる
腸の炎症が慢性化すると免疫バランスが崩れ、アレルギー反応が出やすくなります。

④ 肝臓が疲弊する
腸内細菌が出す毒素は、腸から肝臓へと流れていきます。肝臓がその解毒を延々と続けることになり、タンパク質の合成やグリコーゲンの蓄積など、本来の仕事ができなくなっていきます。腸と肝臓は切っても切れない関係です。プロテインで腸が傷むと、肝臓にも同時に負担がかかってしまうのです。

 

では、何から始めればいいのか

プロテインより先にやることが、2つあります。

① 消化酵素を取りながら、3食タンパク質を食べる

消化酵素はサプリメントでも補えます。大根おろしも消化酵素が豊富で、食前に取るのがおすすめです(大根おろしについては別の記事で詳しく解説しています)。

3食の中に必ずタンパク質を入れること。難しく考えなくて大丈夫です。味噌汁に卵を落とす、納豆を添える、鮭を焼く——そういったシンプルな食事で十分です。

私自身が実践したのは、ボーンブロスや出汁を使った味噌汁で、毎食少しずつタンパク質を補っていくことでした。消化への負担が少なく、体に優しいアプローチです。

② 低血糖ケア(血糖コントロール)をする

低血糖を起こすと交感神経が緊張し、消化機能がさらに落ちます。血糖コントロールをすることで自律神経の緊張がほぐれ、副交感神経が上がってくると、腸の蠕動運動や消化酵素の分泌が自然と改善されていきます。

消化機能の低下は自律神経と深く関係していて、その自律神経の緊張は低血糖と強くつながっています。つまり、低血糖ケアが消化力の回復にも直結するのです。

+α:カロリーが足りているかも確認する

基礎代謝+活動代謝分のカロリーが取れていないと、交感神経の緊張が入りやすくなります。3食しっかり食べることを前提として、量が足りているかどうかも意識してみてください。

プロテインの代わりになるもの

どうしてもプロテインで補いたいという方には、EAA(必須アミノ酸)という選択肢もあります。プロテインに比べて消化の負担が少なく、腸への刺激を抑えながらアミノ酸を補うことができます。

まとめ

  • 胃腸が弱い状態でプロテインを飲むと、未消化のタンパク質が腸を傷つける
  • 腸内環境の悪化は、副腎疲労・免疫の乱れ・肝臓の疲弊へと連鎖する
  • 低タンパク・低血糖・自律神経緊張がある方はプロテインより先にやることがある
  • まずは消化酵素を取りながら、3食タンパク質を食べることから始める
  • 低血糖ケアで自律神経を整えると、消化力が自然と上がってくる
  • どうしても補いたい場合は、プロテインではなくEAAを検討する

プロテインで良くなる方もいます。でも長期にアトピーが続いている方・腸の状態が良くない方は、まず順番を整えることが大切です。体が回復してきたとき、プロテインはそのときに改めて考えればいい。今は腸を守ることを最優先にしてください。

ぜひ今日から試してみてくださいね!


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