ヒスタミンを含む食材とヒスタミン遊離を促す食材一覧

アトピーケアあれこれ
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ヒスタミン不耐性(Histamine Intolerance、HIT)とは、食材に含まれるヒスタミンを体内で分解できなくなっている状態のことです。

ヒスタミンを体内で分解するのには酵素であるDAO(ジアミン・オキシターゼ)やHMT(ヒスタミン-N-メチル・トランスファーゼ)ですが、食材と共に入ってきたり生成されるヒスタミンに対して、体内にある酵素が相対的に不足したりストレスで酵素反応(メチレーション回路がうまく回っていなくてもなるよ)がうまく動かせなくなることにより、ヒスタミン不耐症になります。

ヒスタミン過剰(不耐症)により現れる症状は以下

こちらの記事も参考にどうぞ
ヒスタミン過剰で現れる症状

 

ヒスタミン不耐症とヒスタミン制限食

 

ヒスタミン不耐症に対して、ヒスタミンが含まれる食材を制限することは根本的な解決にはなりません。

しかしヒスタミンの多い食材やヒスタミンをからだの中で生成するきっかっけになる食材を制限することは、結果としてコルチゾール分泌の節約になるので、炎症反応を抑えたり、副腎疲労を軽減することにつながります。

なぜ「除去食」と言わずに「制限食」というのかというと、

・完全に除去することは難しい
・人によってヒスタミンを分解できる量は異なる
・その人の体調によって、日によって分解できる量も異なる

などの理由から、除去というよりコントロールしていくことが大事だからです。

 

ヒスタミン制限食品の種類

 

 

ヒスタミンの制限食には簡単にいうと3種類あります。

 

・高ヒスタミン食品(ヒスタミンを多く含む食品)
・ヒスタミンの体内放出を促す食品
・ヒスチジン(体内でヒスタミンに合成される)を多く含む食品

 

以下にリストを書きますが、人それぞれ、ヒスタミンの分解許容量は異なるので、リストの食材を参考にしながら「どの食材をどのくらい食べると自分は反応しやすいか」を探してみるのがいいと思います。

 

高ヒスタミン食品

・発酵食品(味噌や糠漬け、ざわークラフト、キムチ、チーズ)
・チョコレート
・ナッツ類(特にクルミ、カシューナッツ、ピーナツ)
・青魚(サバ・イワシなど)
・卵
・加工肉(ソーセージ、ハム、ベーコン)
・アボガド
・南国の果物
・ドライフルーツ
・豆類
・豆乳

 

ヒスタミンの放出(ヒスタミン遊離)を促す食品

・ナッツ類
・かぼちゃ
・南国のフルーツ
・柑橘類
・トマト
・スパイス(インドカレーなどご注意)
・ほうれん草
・アルコール
・いちご
・貝類

 

ヒスチジン(体内でヒスタミンに合成される)を多く含む食品

・チーズ
・豚肉
・鶏肉
・牛肉
・ラム
・バナナ
・ごま
・大型魚
・イースト

 

ちなみにささもりさんは、鶏肉とか牛肉は全然大丈夫。
豚肉は本当に調子が悪い時に続けて食べると、ちょっとしんどいかな。
アボガドも連日で食べると、よくないですね〜。

でもインドカレー食べると、100発90中くらいで調子が悪くなります。

多分スパイスが合わない様子。
なんでだろうといつも思っていたけど、ヒスタミン遊離のせいだったとわかった時、めちゃんこ納得しました。

 

ちなみにヒスタミンの分解を妨げるものの代表にはアルコールがあります。

アルコールは、血流を一時上げるので血管拡張→脂肪細胞刺激→ヒスタミン放出にもつながるけど、アルコールそのものも分解を妨げるんですね。

 

サバを食べて、アトピーがひどくなる人が、アレルギー検査でサバに反応しない場合もあります。
それはヒスタミン…そう、ヒスタミンなのです。
(わたしは蕁麻疹出るよ。小さい頃から。)

 

ちなみに

 

ちなみにヒスタミンの分解におすすめの食品は

・大根おろし

です。大根おろしはDAO酵素になるのです。
消化酵素としても優秀ですし、大根おろしを適量、食事に入れるのはとてもおすすめです^^

 

 

からだは得意じゃない食品を知っている?

ということで、ヒスタミンに関わる食材についてでした。
もちろん、ここに書いている以外の食品もありますので、これ全部ではないことをご了承くださいませ〜

ただ、元々ヒスタミン不耐症の人たちは、リスト見て「あ〜!だからわたしこの食材あまり好きじゃないんだ〜!」というのが感じられるかもしれませんね。

 

人体は自分にとって好ましくないものは、それなりに好きじゃないようになるシステムを持っているので。

自分のからだと答え合わせをしてみてくださいね。

 

 

 

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