ヒスタミンとコルチゾールの関係——アトピーが長引く本当の理由

アトピーケアあれこれ
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ヒスタミンとコルチゾールの関係——アトピーが長引く本当の理由

こんにちは、笹森香納子です。

今日は「ヒスタミンとコルチゾールの関係」、すなわちヒスタミンと副腎疲労の関係についてのお話です。

「ストレスがかかるとアトピーが悪化する」「アトピーがひどいと疲れやすい」——そんな経験をお持ちの方は多いと思います。ヒスタミンと副腎疲労の関係と仕組みを知ると、その理由がすっきりと理解できます。

アトピーの方も、副腎疲労の方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

ヒスタミンが増えると、体の中で何が起きるのか

ヒスタミンは「外敵が来たぞ」という合図を体の中で出す物質です。主にマスト細胞(免疫細胞)から放出され、アレルギー反応や炎症を引き起こします。

このヒスタミンが体の中で増えると、脳の視床下部が反応します。「何か危険なことが起きている」と判断した視床下部は、下垂体に信号を送り、下垂体が副腎に指令を出してコルチゾールを分泌させます

コルチゾールは、免疫の抑制・抗炎症・血糖の維持・ストレスへの対抗など、体のあらゆる恒常性を保つために欠かせないホルモンです。ステロイド薬は、このコルチゾールを化学的に再現したものです。

つまり、ヒスタミンが増えると体は「守らなければ」と判断してコルチゾールを多く出す——これが本来の仕組みです。

問題は「長期化」したときに起きる

ヒスタミンが短期的に入ってきたときにコルチゾールで対処するのは、体にとって正常な防御反応です。

ところが、この状態が長期にわたって続くとどうなるでしょうか。

脳はコルチゾールを出し続けるよう指令を出し続けなければなりません。そしてあまりにも長期にコルチゾールを出しすぎると、脳はその分泌量を低下させるという傾向があります。これが脳疲労・副腎疲労(HPA軸機能異常)と呼ばれる状態です。

コルチゾールの分泌量が減ると、こんなことが起きてきます。

  • ストレス耐性が落ちる
  • 炎症がより強くなる
  • 免疫が過剰に働きやすくなる
  • 皮膚が治りにくくなる
  • 自律神経の緊張がなかなか抜けない
  • ベッドから起き上がれないほどの慢性疲労になる

つまり、短期的にはヒスタミン増加→コルチゾール増加、しかし長期化するとヒスタミン増加→コルチゾール低下という逆転が起きてしまうのです。

 

アトピーの人に慢性疲労が多い理由

アトピー性皮膚炎の方は、ヒスタミンが長期にわたって多い状態で、コルチゾールを出し続けてきた方がほとんどです。その結果、脳が疲れ、コルチゾールの分泌が減ってしまっている——これが、アトピーが治りにくい大きな理由のひとつです。

炎症が強いのに、それを鎮めるホルモンがうまく出ない。だから皮膚が回復できない。だから疲れが取れない。この悪循環の中心にあるのが、ヒスタミンとコルチゾールの関係なのです。

 

副腎疲労の人が「ヒスタミン対策」をしなければいけない理由

すでに副腎疲労の状態にある方——人間関係や環境のストレスが重なって、コルチゾールの分泌が減ってしまっている方——が、ヒスタミンを多く含む食材を取り続けるとどうなるでしょうか。

体は「またコルチゾールを出さなければ」と頑張ります。その結果、すでに疲れ切っている脳がさらに追い立てられ、脳疲労がより加速してしまうのです。

だからこそ、アトピーの方だけでなく副腎疲労の方にも、ヒスタミン対策はとても重要なのです。

では、何をすればいいのか

大きく2つのアプローチがあります。

① ヒスタミンを含む食材の摂取を減らす

発酵食品・加工食品・青魚・アルコールなど、ヒスタミンを多く含む食材をできるだけ減らすことが基本です。特に女性は生理前や寝不足のときはヒスタミンへの反応が強くなりやすいので、そういった時期はより意識して食材を選ぶようにしています。ヒスタミンを多く含む食材の詳細は、別の記事で詳しく解説しています。

② ヒスタミンを分解する体の状態を栄養でサポートする

ビタミンCや消化酵素(DAO酵素)のサポートなど、体がヒスタミンをしっかり分解できる状態に整えていくことも同時に大切です。こちらも別の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

まとめ

  • ヒスタミンが増えると、体はコルチゾールを分泌して対処しようとする
  • しかし長期化すると脳が疲弊し、コルチゾールの分泌量が低下する(副腎疲労)
  • コルチゾールが減ると炎症を鎮められず、アトピーが治りにくくなる
  • 副腎疲労の方がヒスタミンを多く摂ると、脳疲労をさらに加速させてしまう
  • 対策は「ヒスタミン食材を減らす」+「分解をサポートする栄養を補う」の2本柱

「ストレスでアトピーが悪化する理由」「アトピーがひどいと疲れやすい理由」——この仕組みが分かると、アトピー改善のアプローチがぐっと明確になります。ヒスタミン対策は、地味に見えてアトピー改善の根幹になる取り組みです。

また、こちらの本はヒスタミンについてよく書かれています

日本で1番最初に副腎疲労外来を設立した本間良子さんの書籍なので、ぜひ読んでみてくださいね。

この内容を動画で見たい方はこちら▽

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