アトピーの人はヒスタミンに対して過敏な人がとても多いです。
ヒスタミンはアレルギー反応を起こす物質でもありますが、一方で神経伝達物質で中枢神経系や末梢神経系で働くことも明らかにされています。
アレルギー反応、痒みを引き起こすヒスタミンですが、からだにとって不必要、無駄なシステムというものは存在しません。
ヒスタミンがでる大元はマスト細胞と言い、別名「肥満細胞」と言われる白血球の一つです。
ヒスタミンは外敵から自分のからだを守るものです。そのため皮膚や粘膜などからだの最前線となる場所にヒスタミンを放出するマスト細胞が多く存在するのですね。
目、喉、鼻…は言わずと知れた粘膜。
皮膚は最大の臓器を言われています。
どんな時にヒスタミンを放出するのか
マスト細胞(肥満細胞)が刺激された時です。
何によって刺激されるのか?
それはストレスとなる環境や食べ物によってです。
食べ物、環境(ハウスダスト、花粉など)はもちろん、皮膚への刺激もマスト細胞へは刺激になります。
本当の痒みと、偽の痒みがあります。炎症を起こして痒い場合と「引っ掻き」の刺激による誘発された痒みです。引っ掻きにより肥満細胞が刺激され、かゆみを引き起こす『ヒスタミン』が過剰に分泌されるからです。汗や何かしらの炎症以外の刺激でかくと、弱っている皮膚は耐えられるず、皮膚崩れ→炎症に
— 笹森 香納子|教育家(栄養×教育) (@kanoko_sasamori) July 17, 2022
汗やその他皮膚の刺激で、なんとなく掻いた肌からヒスタミンが放出されて、余計痒くなることもあるんですね。
またからだが温まると痒くなるのも、ヒスタミンが関係していることがあります。
血管が拡張するとヒスタミンが放出するきっかけになるからです。
お風呂に入った後、寒い冬に暖かい家に入った時に痒くなること、意外なところでもヒスタミンが関係しています。
(ただし、外から帰った時に痒くなるのは、自律神経の問題もありますが)
遺伝的に分解がし難い場合とヒスタミン不耐症
ヒスタミンに反応しやすい人には、大体2種類ありまして、ヒスタミンに対して遺伝的に分解しにくい遺伝的なヒスタミン不耐症な場合と、後天的にヒスタミンに対して過敏になっている「ヒスタミン不耐症」の場合があります。
遺伝的に分解しにくい人は、SNPs(スニップス)という遺伝子検査を行うことで自分が遺伝的にヒスタミンに弱いのかを知ることができます。
そして遺伝的に結果が出なくてもヒスタミン不耐症の場合、起きていることは遺伝的の人と同じく、体内にヒスタミンが過剰に増えて、分解しきれないということです。
遺伝子検査は少し手間というか、検査をしなければいけないというハードルが高いですが、自分がヒスタミンにどのくらい反応しているのかは、ヒスタミン含有の食物を摂って、その後赤みや痒みがどのくらい反応するのか、またはその他(以下)の症状が強く出るかで確かめてみるのは簡単かと思います。
ヒスタミンの多い食品一覧は以下をご参考にどうぞ
ヒスタミン過剰で起きる症状
代表的なものは以下です。
食品一覧を見ながら、症状を照らし合わせてみるといいですね。
ヒスタミンの食品を二週間くらい摂らないだけで、かなりからだが楽になること、よくあります。
ヒスタミン不耐症がアトピーの原因なのか?
実はこれまた、ヒスタミンがアトピーの根本的原因というわけでもないのが事実。
遺伝的に弱いのはもちろん一つの原因といえますが、遺伝的な人って少ないんじゃないかな、と個人的には思ったり。
ヒスタミン不耐症は、食生活、腸内環境、ストレス度合い、栄養欠乏でなろうろ思えばなれます。
特定の栄養素を摂りすぎてもなれます。
ので、結局からだのバランスが崩れていることが大きな原因。
結果として、ヒスタミンに対して分解能力が落ちているということです。
ヒスタミンの多い食品を摂らないことがアトピーの根本的解決ではありません、が、アトピーがひどい時、体調が悪い時はやはり摂取を控えるのはとても効果的なので、ぜひやってみてください。
ヒスタミンについては、いろんな記事をだしていきたいと思っています〜。
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