耳の付け根が切れる・痒い——その原因は「食いしばり」と「夜間低血糖」だった
こんにちは、笹森香納子です。
今日は、アトピーの方にとても多い悩み、耳の付け根の切れ・痒みについてお話しします。
この痛み、経験したことがある方はわかると思います。本当に嫌ですよね。私は冬のタートルネックが嫌で嫌で仕方ありませんでした。脱ぐときに生地が耳をかすめて、かさぶたになっているところがまた切れる。手を入れて脱ごうとしたら今度は生地が伸びてしまって…。寒いからタートルネックを着たいのに、脱ぐときの耳の痛さを想像するだけで憂鬱になる。そんな日々を過ごしていました。
では、なぜ耳の付け根が切れるのか。実は耳だけの問題ではないんです。
耳の切れ・痒みの本当の原因

耳の付け根の痒みや切れ、こめかみのニキビ、頬のあたりの痒みには、ある共通した背景があります。それが「食いしばり」です。
試しに今、ぐっと奥歯を噛みしめてみてください。頬のあたり(咬筋)が固まるのと同時に、こめかみのあたり(側頭筋)にも力が入るのがわかると思います。
耳の切れや痒みがある方は、この咬筋と側頭筋がガチガチに固まってしまっていることがとても多いのです。
筋肉が緊張すると、その周辺に酸素や栄養が届かず、老廃物や炎症物質が溜まりやすくなります。耳の付け根やこめかみ、首まわりに炎症が起きやすいのはそのためです。
食いしばりが起きる2つの原因
では、なぜ食いしばりが起きるのでしょうか。背景には主に2つの原因があります。
1. 自律神経の緊張
交感神経が優位な状態が続くと、体は無意識のうちに奥歯に力を入れます。日中からずっと頑張っている方、緊張しやすい方に多いパターンです。
2. 夜間低血糖
こちらが特に見落とされやすい原因です。
寝ている間に血糖値が下がると、体はアドレナリンやノルアドレナリンを分泌して血糖値を上げようとします。このホルモンが出ると交感神経が緊張状態になり、体は眠っているのに”戦闘モード”に入ってしまうのです。
そして人間は緊張するとき、本能的に奥歯をぐっと噛みしめるという癖があります。これが夜中に繰り返されることで、咬筋と側頭筋がどんどん固まっていくのです。

私自身、アトピーがひどかった頃は夜間低血糖をよく起こしていました。夜中にドキドキという動悸で目が覚めたり、悪夢を見たり。そしてそのころは、エラが張っていて頭痛も起きやすい状態でした。夜間低血糖対策をして改善していくと、咬筋がほぐれて、耳の切れもなくなっていったんです。
実践できる3つのアプローチ
耳の切れに対して薬を塗るより先に、筋肉と血糖へのアプローチが根本的な改善につながります。
① 咬筋(深層)をほぐす

咬筋には浅層と深層があり、よく凝っているのは深層の方です。口を開けたときに縦のラインができる部分、そのやや前・生え際あたりを親指でぐっと押すようにアプローチしてみてください。
② 側頭筋をほぐす(かっさがおすすめ)

こめかみのあたりを揉むのも効果的です。私はかっさを使って側頭筋を軽くゴシゴシとほぐしています。頭痛があるときも側頭筋が固まっていることが多いので、かっさでのケアはとても気持ちよくておすすめです。
③ 夜間低血糖対策をする
食いしばりの根本にある夜間低血糖を防ぐことで、咬筋の緊張が格段に楽になります。今日からできる対策はこちらです。
- 夕食をしっかり食べる(炭水化物も抜かない)
- 寝る30分前にバナナやりんごなどの果物を食べる
- 寝る前にカレースプーン1杯の蜂蜜を舐めて寝る
ただしこれはあくまで対症療法です。夜間低血糖についての根本的な対策は、別の記事で詳しく解説していますのでそちらもぜひご覧ください。
まとめ
- 耳の付け根の切れ・痒みは、咬筋と側頭筋の緊張が大きく関係している
- 食いしばりの背景には、自律神経の緊張と夜間低血糖がある
- 筋肉が固まると老廃物・炎症物質が溜まり、耳やこめかみに症状が出やすくなる
- 咬筋(深層)と側頭筋をほぐすことが直接的なアプローチになる
- 夜間低血糖対策で食いしばりが楽になり、耳の切れも改善しやすくなる
耳の切れを「耳だけの問題」として薬で対処するのではなく、咬筋・側頭筋、そして夜間低血糖という根本にアプローチしてみてください。それだけで、ずっと悩んできた耳の痒みと切れが変わっていくことがあります。
ぜひ今日から試してみてください。
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