アトピー治療記⑥〜脱ステロイドと共に体験した10の異変〜

アトピー治療記
アトピー治療記

ここから、ひらすら悪化します。

この1週間くらいが一番酷い状態でした。

炎症がどんどん強くなり、この状態に体も慣れていないので(そりゃそうだ)、どうしたら良いのか模索する日々。

前回から読みたい場合はこちら
▷🔗アトピー治療記⑤ ~ステロイドの逆襲~

 

顔はどんどん酷くなります。

 

脱ステで体験した10の異変

1. 消化へのエネルギー分配が低くなる→タンパク質が食べられなくなる

消化にエネルギーを要するからか、全く食べたくない、というか食べられない。

当然です。胃腸も動きが悪い。

ここで「いや、タンパク質が大事なんだ!」と食べると、消化不良になったり、胃腸がもっと悪くなったりと、炎症悪化でしょう。

体の声を素直に聞くことも大事です。

余談ですが、熱が出た時なども、無理して食べるより、食べない方が早く治ったりします。

消化って、エネルギーつかいますからね。

 

2. 夜間低血糖と痒みにより、ほぼ寝られなくなる

ここから、数週間、一晩で寝れているのは良くて2〜3時間くらいです。(浅い眠り)

痒みと痛みで、ほぼ寝られない日が続きます。

あと、掻いたら痛くなる、もっと酷くなる、という恐怖の為、寝ながら体を掻きはじめると起きる、もしくは痒くなると起きるんです。

 

3. 表皮がなくなる→衣服が着られない

アトピーの人はわかると思いますが、まず化繊はとてもじゃないけど痛くて着られない。繊維のチクチクが、針で皮膚を刺されているみたいに痛いんです。特に夜、目をつぶると感覚が敏感になりますから、日中は大丈夫な服でも、寝ている時は痛くて着られないのです。

綿でもダメ、化繊だけれどもなめらかなマイクロファイバーの毛布でつつまれるのはどうかと全裸で試しましたが、肌に張り付いて痛いからダメ。

パンツも、大体デリケート部分は綿ですが、その他の場所って綿か化繊なんですよね。

しかもレースなんかだとそれがチクチクする。

「なんでレースのパンツなんか買ったんだ」と元気な時の可愛らしい考えの自分を呪うという心境に。

ゴムの締め付けも痛い。

全裸で寝てみたらどうかと試したこともありましたが、これはこれで、寝返りするたび、動くたびにシーツ(綿)や掛け布団カバー(綿)が痛いのでだめでした。

最終的に、シルクの下着→シルクのパジャマ→全身シルクで過ごす、になりました。

 

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4. 重金属のデトックス(と思われる)→便が緑になる

これはもう少し後々ですが、

ミネラルの大量摂取+体の完全解毒モード+肝臓が動き出し、胆汁もでるようになったからか、1週間ほど便が緑色になりました。

汚い話ということは承知の上で、大事なことなので書きますが、この緑の便のすごいのが、まるでヘドロ、タール状だということです。便器にこびりつきます。水の流れでは落ちないのです。粘着のしかたが異常なんですね。脂溶性が強い排出物なんだと思います。便器内の水に、油の膜が浮かんでいましたからね。

重金属のデトックスは、細胞や腸内に溜まっている重金属を脂溶性→水溶性→抱合→排出という機序で行われます。

ミネラルだけでなるんかい、というところ仮定でしかないのですが、肝臓が動きだしたのでしょう。重金属のデトックスした人が同じ便がでたそうなので、重金属の便がでたということはあながち間違っていないかと思います。

 

5. 膣と子宮からのデトックス→おりものがでる

 

おりものは、子宮内や膣内の老廃物です。外陰部から液体としてでるのですが、代謝、炎症、物理刺激で分泌されます。

体は完全な解毒&デトックスモードです。

だせるところからなんでも毒素を出そうとするので、おりものもしばらく止まりませんでした。すごいですねー、体って。

 

6. 目も炎症→目やにで目が開かない

顔の炎症3日目では、目からも炎症したようで、朝、目が開かないという事態が発生しました。

目やにが出過ぎて、固まってしまったんですね。

無理やり開けるとまつ毛が全部抜けそうでしたので、壁を伝いながら洗面所へ行き、ぬるま湯で溶かして事なきことを得ました。

 

7. 耳の穴の炎症→耳の中から緑の液体がでる(化膿)

耳の傷からバイ菌が入ったと思っていたら、違いました。耳の中の粘膜も炎症を起こしていました。

耳って、小さい器官ですが本当に痛い。

さらに、耳という空洞がなかなかやっかいでして。

体や顔は、体液がでても、外気と自分の体温でどんどん乾燥していくからまだ膿まないのです。

が、耳に限っては、空洞になっているため、湿気が逃げないんです。

その為、細菌が繁殖し放題の様で、炎症した粘膜を温床に化膿していきます。

これが激痛で、夜中「耳が…痛い…うええん」と泣いていました。

どうにもできないので、耳鼻科にいって化膿止めをもらいました。(※当然のようにステロイドを処方されそうになったので、事情を話して、化膿止めにしてもらいました。)

ある日、日中に顔を横に向けて、クッションに体を横にしていると、耳が「どろり」と言いまして、何が起こったのかとクッション(バスタオルを引いていた)を見ると、緑の液体が耳から流れ落ちていました。

感想「ゴジラみたい」(ゴジラの体液は緑)

 

8. 夜間の火事場の馬鹿力治癒モード→シーツは血と汗と体液と落屑(皮膚)まみれ

人間の体と脳は、睡眠中に細胞等を修復します夜中に細胞が必死に体を治しているんです。

この頃の私の体は危機的なので、普段の100倍くらいの力で体が体を治癒しようとしています。その為代謝がすごい。

同時にエネルギーを死ぬほど使うから、夜間低血糖を起こし、からだはフルモード治癒=ずっとフル稼働なので、朝が文字通り死ぬほど疲れています。フルマラソンしたあとみたいに、はあはあ言うくらい。低血糖の知識がなかったら、死んでいたかもしれません。

(実際に、低血糖→低体温になりすぎて朝体が動かなかったことがある。妹にバナナを口に突っ込んでもらいました。)

その為、毎日、「サウナにはいったんか?」というぐらい、寝ている間に汗をかいていました。朝起きると、布団がぐっしょりぬれているんです。(しっとりレベルじゃない)シーツは、汗はもちろん、表皮がほぼ掻き壊していることによって血と体液が滲み、それはそれは…恐ろしいほどの…体から剥がれ落ちた皮膚(落屑)が…

自分で言うのもあれなのですが、どちらかというと綺麗好き。

体が動かないのですが、朝シーツを見るたびおぞましかったので、布団乾燥機、シーツとパジャマとバスタオルを洗うこと、クイックルにて床の拭き掃除は死ぬ気で毎日やっていました。

 

9. 神経が過敏に→電子音、電子画面、電磁波が扱えなくなる

体が必死に解毒&代謝をおこない、身体は副交感神経反射として、背側迷走神経モード「余分な刺激は受け付けません」「その刺激に対して体が処理できません」とのことでした。

テレビ、PC、スピーカー、iPhone等、すべての電子機器の刺激を過敏に感じすぎ、少しの時間しか扱えなくなりました。

特に音が辛かったですね。

これは1ヶ月くらい続きます。

 

10. 全身が火傷状態→四六時中保冷剤と氷まくらで冷やす

表皮が出来るたびに掻き壊してなくなっていきます。体温が放出し放題。さらに全身炎症を起こしています。

火傷の状態と似ています。外からの火傷に対して、内からの火傷、というイメージです。

体の芯は冷え切っていて、5月にも関わらず、お腹にはずっと湯たんぽを置き、ダウンを着て毛布を被って日中は過ごしていたのですが、皮膚はとても熱くて痛い。そしてこれが服や皮膚の皺で保温されていくると痒みになります。

その為、首には保冷剤を巻き、頭、背中には氷まくらを置いて体を冷やしていました。

また、保冷剤は体の熱で、すぐにほかほかになるので、夜中に3度も4度も交換していました。

妹もバイトから帰ってきたタイミングで、保冷剤を交換してくれていました。ありがたい。

 

 

 

今回は、酷い炎症時に体験した異変を10の項目で紹介しました。

この時は、ただただ「痛い、かゆい、眠い」の毎日でした。

「死んで生まれ変わったほうが楽なのではないか」と思っていましたが、死にたいという気持ちは全く無かったのがよかった。

顔の炎症が一番酷い3日間の当時の記録を貼っておきますね。

 

〈当時の写真と記録〉

・5/6→5/7  赤みがひろがっています。

 

・5/7→5/8 これが顔は一番酷い時ですね。腫れ、赤身、体液浸出

 

・5/8→5/9 目の腫れがほんの少し引いている

 

※当時の記録は、知識未熟のため間違った見解を書いていることもあります。

 

次回は当時の食事内容について、書きますね!

 

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