低血糖とサプリメントの効果:分子栄養学から見た健康管理
前回の最後の文章↓
「この頃の血糖値ですが、あくる針灸院の日に測定装置を貸してくれたので、指先の血糖値を図ると40台(18時頃)でした。」
低血糖40台の体に起こっていること
長期にアトピーが続いている人へ。保湿か脱保湿か、糖質は良いか悪いか、の前にやるべきことは『血糖コントロール』です。補食をしてみてください。まずは試しに1.5〜2時間の間に干し芋や剥き栗を1.2片、一口おにぎりを一つ。または、一日中出汁や味噌汁3口くらいを15分間隔で飲んでみてね。#低血糖
— 笹森 香納子|教育家【教育×栄養】 (@kanoko_sasamori) October 13, 2022
低血糖40台を叩き出している体には何が起こっているのか。
まず、胃腸もほぼ休止状態。東洋医学的には血虚、気虚。
細胞内のミトコンドリアもほぼ動いていないと考えてよいでしょう。
食べたら、全身に寒気が襲ってくる、そんな体でした。その理由は、私たちは食事をする際に、食事性誘発熱(DIT)が起きます。
食事性誘発熱(DIT)というのは、私たちが食べ物を食べた後に、体の中で食べ物を消化したり、栄養を吸収したり、エネルギーに変えるために使うエネルギーのことを言います。簡単に言うと、食べた後に体が頑張って食べ物を処理するために使うエネルギーのことです。
身体にあまりにエネルギーがないと、食事の消化等にエネルギーが取られて、食べながらにして体温が下がったり、低血糖を起こすことがあります。そのくらい低エネルギー状態を続けていました。
サプリを大量に摂る(2019/4/16)
「サプリ、体感ないんです…」みたいなやりとりを菊池先生と何回か続け、試しに倍以上の量のサプリをとってみることに。(※栄養摂取の容量用法は医師の指導や専門家の指導のもと行いください。)
すると次の日、久しぶりに寒気なく過ごすことができるようになったのです。
久々に体が動く、笑える、立ち上がりが軽い。
とても驚きました。
「今まで全然足りなかったんだね」
しかしですね、この日、体の状態が少しでも楽であるということを知った為、この翌日からの疲労感が倍に感じます。
人間、心地良さを知ると、不快なものをしっかりと不快と感じるようになるのですね…
サプリの大量摂取の2日後の体調
当時の記録です。
体調:以前から起きていた右半身のムズムズが強くなり、親指の根元、手首、腕の筋が痛みとしびれが強く夜中に起きる。
本日は右こめかみも痛みあり。体の疲労感が強い。感想:2日前に鍼灸院で飲ませてもらったビタミンで元気になった反動で、エネルギー切れの症状が普段の状態だったことを知り、一層疲労感を強く感じて過ごした。
体の状態としては日に日に皮膚は痒い、寝られない、疲労感、体の痛みが強くなっている。けれど菊池先生が全体的に良くなっていると言ってくれた言葉を信じて過ごす。
サプリメントが効かない理由とその条件
さて、なぜ一般的量ではサプリは効かず、大量のサプリ摂取によってサプリもとい栄養素が効いたのでしょうか。
なぜなら、サプリを効かせるには、そのための条件があるからです。
分子栄養学から見るサプリの効かない理由
🔗画像リンクあり
これは我が師匠の有名な本。ぜひ一度は読んでくださいませ。
臓器によって異なる栄養素の必要量
・臓器によって、栄養素の必要量は異なる
【栄養素の局在】
人間の体に必要な栄養素というのは、局在しています。
ビタミンCが人間の体に100必要である場合、心臓に10、脳に10、肝臓に10…と必要な量が均等ではありません。
血中に必要な量が1とした場合、脳に必要なのは20、副腎に必要な量は150と臓器によって栄養素の必要な量は違うのです。
栄養には優先順位があり、欠乏状態においては十分な量の栄養が必要
【栄養には優先順位があり、欠乏状態においては十分な量の栄養が必要】
また、人の体は栄養素を各臓器に分布させる際に、優先順位があります。
栄養素が足りない場合(欠乏状態)においては、その臓器が機能する最低量ではなく、臓器が満たされるほどの十分な量の栄養素が必要になります。
車に例えて言うなれば、1日に必要とされる栄養素の量は、アイドリング状態を保てるだけの量であり、車本来の機能やスピードを出す為には、(内臓をしっかりと機能させるには)十分な量のガソリン(栄養素)が必要なのです。
ということで、ハイパー省エネモード、アイドリング状態の体にちょっとやそっとガソリンを入れたくらいでは車体を動かせない。
大量の栄養素(サプリ)で車体をガソリンで十分に満たしてあげて、やっと動きだした。
そんな状態だったんですね〜。どれだけ栄養素が枯渇していたんでしょうね。
臓器によって異なる栄養素の必要量と優先順位
・臓器によって、栄養素の必要量は異なる。
・栄養には優先順位があり、欠乏状態においては十分な量の栄養が必要
これは分子栄養学の基本の基でもあるので、どうぞ覚えていてください。
ちなみにこれも大事なことですが、胃腸機能が悪いとサプリは吸収されません。
先ずは胃腸機能を整えてから、サプリメンテーションを行うことが基本ですので、お間違いなく。
(私が使っていた製品は、吸収率がかなり高い若干特殊なものを使用しました。)
※ここから永きに渡って悩まされる全身のムズムズについては後日UPします。
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