栄養療法
2022.07.08
SIBOってなあに?〜アトピーの人にも多いSIBOとは〜
栄養療法
SIBOをファスティングで治した話を書こうとしたら、「そもそもSIBOとは?を書いた方がいいじゃないか」となって、こちらを先に執筆。
SIBO(小腸内細菌異常増殖症)とは
色々な理由によって、小腸内に細菌が増殖することを指します。主な症状はガスの異常な発現、腹部膨満感、下痢、便秘、などその様子はIBSにも似ていますが、食べた後に異常に反応することが特徴とも言えます。
SIBOでは小腸内に水素やメタンを主としたガスが産生・蓄積されるため、腹部膨満、鼓腸または腹部不快感をきたします。細菌増殖を制御する仕組みとして胃酸分泌、膵液・胆汁などの分泌、分泌型IgA腸管蠕動運動、回盲弁の存在などが関与しているとされていますが、その因子が破綻・欠乏することによりSIBOが発症すると考えられています。
https://www.lukesashiya.com/treatment/sibo/#kaso_tab
原因はいまいち特定されていないものの、体調不良の半分くらいがSIBOになっているんじゃないか?という体感。
小腸ってどこ?
そもそも小腸ってどこやねん、と思う方もいらっしゃると思うので、こちらの図をご覧ください。
小腸は真ん中(小さいからかな)大腸は外側の太いの(大きいからかな)
です。(大雑把です)
小腸の大きな役割は消化と吸収。対して大腸の大きな役割は水分を吸収(便を作る)と栄養吸収、そして脂肪酸やビタミンの生成までしてくれる腸内細菌の生息地です。
本来の腸内細菌の生息地は大腸がメインなのに、小腸まで菌が大量に増殖してしまうのがSIBOです。
アトピーの人にも多いSIBO
アトピーでご相談に来られる人に多いこと多いこと。アトピーの人は総じて腸内環境がよろしくないことがデフォなので、SIBOの人もとても多い。
ちなみにアトピーに限らず、全ての体調不良に言えます。
SIBOには低FODMAP食という、細菌が繁殖しやすい食べ物を避けましょうという食品指針があるのですが(調べたらすぐ出てくるから調べてみてね)アトピーの人が高FODMAP食品を食べると…
痒みが強くなりやすいです。
SIBOの症状強で痒くなる?なんで?
なんでだろうな〜と個人的考察としては
・細菌の増殖を抑えようとからだがVSモードに→コルチゾール出るかアドレナリン出るか、または何かATPの消費があるので、その分痒みの炎症を抑えるエネルギー(かコルチゾール)が低下→痒みの誘発
・腸内の細菌叢の悪化→脳が興奮(腸管相関)→交感神経の緊張→痒みの誘発
・増殖した細菌が出した毒素で毒素量UP、アレルギー反応など勃発
・毒素の増量で肝臓の解毒量UP→肝臓の炎症で痒み勃発
などかな。と考えたり。※あくまで個人的考察です。
とにかく、なんらかの食品でSIBO症状を強く起こして痒みが強くなることはとても多いですよ。
なので、SIBOを治すことがアトピーを治すことではありませんが、アトピーを治す際には、SIBOへの対策をしっかりすることで余分なからだの負担を減らしてあげれます。
低血糖を起こしているとSIBOは悪化しやすい
これも持論ですが(というかATOPIXは持論とエビデンスを掛け合わせているサイトですので、ご承知おきください)
低血糖(血糖コントロール不全)を起こしていると、SIBOはSIBOのままが多いですね。どれだけFODMAPに気をつけても変わらないことが多い。
からだには生体細菌叢、腸内細菌叢をコントロールする力が備わっていますが、体力ないし免疫が落ちているとからだにとって好ましい菌の勢力をサポートする力が落ちます。結果、からだにとって好ましくない菌が勢力を強めてしまいます。
そのため、体力気力ホルモンの著しい消費と脳機能の低下、胃腸の緊張を招く低血糖を起こしていたら、どんなにFODMAP食を実行したり、良いプロバイオティクスを入れていても、なかなか改善しにくいでしょう。
ということで、毎度のこと、アトピーにもSIBO対策にも血糖コントロールは必須です。
SIBOは治るのか?
SIBOを日本に認知させたこちらの本(SIBOを知らない人は読むといいですよ〜)や、SIBOをネットで調べますと、大体「検査、投薬(抗生物質など)除菌」と書かれていることが多い。しかも「再発することも多い」というのが現状のようです。
ということで、次回はめちゃくちゃにSIBOで遅延性アレルギーもあるしFODMAPもあるし食べるものないじゃん!状態だったわたし(笹森)が、ファスティングで自力でSIBOをおさらばしたお話を記したいと思います。
乞うご期待!
追記;書いたよ!
・・・